悲しいことに世の中には児童虐待がほぼ毎日のように発生しています。

児童虐待を少しでも減らせる可能性がある「児童相談所全国共通ダイヤル」をご存知でしょうか。
 

その番号は189番。

「虐待かも!?」と思ったら「イチ・ハヤ・ク」と覚えてください。
 

児童虐待は様々な事情があるにせよ、許される行為ではないと考えていますので、今回は児童虐待について、お伝えしたいと思います。
 

1. 児童虐待とは

厚生労働省の定義によりますと児童虐待は大きく4つの種類に分類されます。

(1) 身体的虐待

殴る、蹴る、叩く、投げ落とす、激しく揺さぶる、やけどを負わせる、溺れさせる、首を絞める、縄などにより一室に拘束する など

(2) 性的虐待

子どもへの性的行為、性的行為を見せる、性器を触る又は触らせる、ポルノグラフィの被写体にする など

(3) ネグレクト

家に閉じ込める、食事を与えない、ひどく不潔にする、自動車の中に放置する、重い病気になっても病院に連れて行かない など

(4) 心理的虐待

言葉による脅し、無視、きょうだい間での差別的扱い、子どもの目の前で家族に対して暴力をふるう(ドメスティック・バイオレンス:DV)、きょうだいに虐待行為を行う など

詳しくは厚生労働省のHPをご確認ください。
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kodomo/kodomo_kosodate/dv/about.html
 

2. 虐待の現状について

(1) 発生件数

厚生労働省の発表によると平成26年(2014年)段階で、年間88,931件の虐待が発生しています。

(2) 種類別発生件数

身体的虐待:26,181件
性的虐待 : 1,520件
ネグレクト:22,455件
心理的虐待:38,775件

となり、心理的虐待が一番多く、次に身体的虐待が多くなっています。
https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-11900000-Koyoukintoujidoukateikyoku/0000108127_1.pdf
 

3. 児童虐待かなと思ったら

すぐに「189」番通報をお願いします。

ご自身が行われていることが児童虐待かなと疑問に思っても、189番通報で聞いてみることも重要ですし、近所のお子様が「児童虐待を受けているのでは?」と思った場合もすぐに189番通報されてみてください。
 

虐待は最悪の場合、尊い命が失われる可能性があります。
 

4. 189番通報した後の流れ(概略)

(1) 通報を受けた管轄の児童相談所に通報
(2) 児童相談所が安全確認を行う

子供の年齢、幼稚園や保育園や小学校の通学履歴、予防接種歴などの情報をまず確認

(3) 安全確認が取れない場合

家庭訪問を行い、生命の危険がないかどうか、虐待がないかどうかの確認を行う

(4) 上記1~3を、通報を受けてから48時間以内に行う

 

という流れになるようです。

個人情報の関係で通報者に報告は行われないようなので、最終的にどうなったかは分かりませんが、尊い命を守れる可能性が高まるのであれば通報をお願いしたいところです。
 

5. 通報の難しさ

虐待と思えるけど「違ったらどうしよう」だとか、「違ったら迷惑をかけるだけだし」と躊躇してしまう気持ちは皆さん同じだと思います。
 

しかし、年間89,000件もの児童虐待が発生しており、1日あたり換算だと243件、1時間あたり10件もの児童虐待が発生していることを考えると、あなたの近所のお子様が虐待を受けていると推測されるのも事実なのです。
 

近所のお子様が、

◇親から教育ではない「おまえは~」「~って言ってるんだよ!」的な言葉で暴言を受けている

◇顔や腕などに暴力を受けたようなアザがある

◇夏なのに長袖のシャツを着ている

など、不審な点があれば注意観察するよりも189番通報をした方がいいのかもしれません。
 

しかも、89,000件の児童虐待は判明しているだけの数字なので、判明していない児童虐待を考えると20万件に達するのではないかという意見もあります。
 

通報を「難しい」と思ったり、「躊躇」してしまう気持ちは皆さん同じだと思いますが、あなたのその勇気が「尊い命」を守るという使命と認識していただけますと非常に心強いです!
 

6. まとめ

児童虐待は1件でも発生させたくないと考えています。

子供は親を信じ、親は守ってくれるとの潜在意識の中、親に裏切られる児童虐待は本当に許されるものではありません。
 

本コラムをご覧になった方にはこの情報を拡散していただくと同時に、児童虐待通報189番を積極的に行っていただけますと幸いです。
 

制作著作:日本はぐケア協会