正しい生理の周期ってどのくらい?

生理は別名、月経といいます。「月経」は医学用語で正式なもの、「生理」は一般用語ですが、呼び名が違うだけで意味はまったく同じです。月の満ち欠けが平均で29.53日ですが、大体、それくらいの周期で訪れるということが、「月経」の語源になっているとも言われています。

※ここから先は、正式名称である「月経」で統一してお話します

月経は25~38日の周期でくることが正常とされており、28~30日の間が最も多いです。また、毎回きっちり同じ日数で来るわけではなく、±6日程度のズレがあってもおかしくありません。意外とアバウトなんですよね。

出血が続く日数は3~7日間であることが通常で、出血量は2日目に一番多いことが多いです。自分の出血量が多いかどうかの判断はなかなか難しいですが、一つの目安として、夜用のナプキンでも間に合わないくらいの出血であれば、多いと考えてよいと思います。その場合は一度、婦人科で相談してみることをお勧めします。

初経はいつ頃来るの?

個人差がありますが、通常、10~14歳の間に初めて月経が起こります。卵巣の機能が成熟すると月経が始まりますが、それが早めに起こると10歳未満での初経になります。身長や体重、脂肪量などが関連しているといわれていますが、詳細は分かっていません。

初経後数年間は、卵巣からの排卵が見られないことがしばしばあります。そのため、かなりの頻度で月経不順がみられます。ホルモン分泌機能の成熟とともに整ってくることが多いので、10代~20代前半くらいまでの月経不順は、特に困っていなければ何もせずに様子を見ることが多いです。

排卵日はいつ?

妊娠周期と基礎体温
月経周期を28日(4週間)と仮定すると、排卵日はちょうど真ん中の14日目になります。これは、エストロゲンというホルモンの作用で卵子が成熟するのに、通常、約14日かかるためです。卵子が成熟すると排卵が起こり、その後、今度はプロゲステロンというホルモンが働き妊娠に備えます。妊娠しなかった場合はさらに約14日後(月経初日から28日後)に次の周期に入る、ということを繰り返します。

卵子の成熟には、早くても約14日は必要です。そのため、排卵が遅れることはあっても、14日より早まることは通常ありません。もし早まった場合は、十分成熟する前に排卵していることになるので、受精能力を持っていない可能性があります。

では、月経周期が28日より早い人、あるいは28日より遅い人、さらにはバラバラの人はどうなのでしょうか? ちょっと難しくなりますが、当てはまる人は頑張って読んでみてください。

まず、月経周期が28日よりも早い人ですが、仮に周期を21日(3週間)とします。この場合でも、卵子の成熟にかかる時間は同じですので、排卵は約14日目になります。ところが、その後に分泌されるプロゲステロンの量が少ないため、後半部分が短くなってしまいます(この場合は7日間)。ですので、14日+7日でトータル21日となります。妊娠に備えるためのホルモンであるプロゲステロンが少ないので、不妊の原因にもなります。医学的には、「黄体機能不全」という状態である可能性があります。

次に、月経周期が28日よりも長い人、仮に周期を35日(5週間)としますが、この場合は先ほどとは逆に、前半部分のエストロゲンの量が十分でないことが多いです。そのため、卵子の成熟に時間がかかります。通常は14日で成熟するところ、21日かかると、排卵日は21日目になります。後半部分は変わらないので、21日+14日でトータル35日です。卵子の成熟に時間がかかっても、成熟していることには変わりないので、タイミングさえ合えば妊娠は問題なくできることが多いです。

最後に、月経周期がバラバラの人ですが、この場合はきちんと卵子が成熟できず、未熟なまま排卵している、あるいは排卵していない可能性があります。排卵していないと妊娠はできませんので、月経周期がバラバラで妊娠を希望されている方は産婦人科を受診してみることをお勧めします。

産婦人科医師
日本はぐケア協会代表理事 平林大輔