すぐの妊娠を望んでいない場合、性交時にいわゆる「避妊」をすることになります。
その方法にはいくつかありますが、主なものは以下のようなものになります。

※名称の後の数字(%)は理想的に(それぞれの方法で正しく)使用したときの1年間の避妊失敗率です。

○リズム法(基礎体温法、オギノ式):不明(バラバラ)
基礎体温を計ることで妊娠しやすい時期(俗に言う「危険日」)を推定し、その時期を避けて性交する方法。安価で手軽ですが、確実性や信頼性に欠けます。

○コンドーム:3%
男性のペニスに装着し、精子の子宮内への侵入を防ぎます。
きちんと使用すれば十分な避妊効果があり、性感染症予防にも有効ですが、途中で破れたり外れたりして避妊に失敗することも少なくありません。
男性の協力が不可欠です。

○ピル:0.1%
女性ホルモン(エストロゲン、プロゲステロン)を継続的に内服することにより排卵を停止させます。
排卵していないので妊娠もしません。
女性自身が管理できる方法で、きちんと内服すれば避妊率も高いですが、飲み忘れると効果がなくなってしまうこともあります。
また、人により、あるいは薬により、副作用が出る場合もあります。

○殺精子剤(ゼリー、フィルムなど):6%
性交前に、精子を殺す働きがある薬剤を膣内に挿入します。
女性自身で行えますが、効果の確実性は低めです。

○IUD(子宮内避妊器具):0.1-1.5%
子宮内に避妊用の器具を挿入し、主に着床を防ぐことで避妊します。精子の運動を低下させる銅を付加したものもあります。
また、黄体ホルモン(=プロゲステロン)を持続的に放出し、子宮の内膜を薄くする、IUSというものも最近では選択できます。

○避妊手術:<0.1%
男性は精管、女性は卵管を遮断(結紮)する手術です。精管を遮断すると、射精しても精液の中に精子は含まれません。
卵管を結紮すると、卵子が精子と出会わなくなり、受精できなくなります。どちらも、きちんと手術を行えば、避妊率はほぼ100%です。
ただし、基本的にもとには戻せなくなります。

上記の方法はいずれも、100%の保証はありません。また、複数の方法を組み合わせれば、それだけ避妊率も高くなります。

注目すべき点は、ピル(きちんと服用した場合)の避妊率の高さと、コンドームの性感染症予防効果です。

ピルを継続的に内服すれば、膣内に射精したとしても、手術と同等の避妊率を得られます。
ただし、メカニズムとして排卵を抑制しているだけで、細菌やウイルスへの防御は何一つありません。

一方、コンドームは物理的に精子が膣~子宮内に侵入するのを防ぎます。物理的なので、細菌やウイルスの侵入も一緒に防いでくれます。

それぞれの方法のメリット、デメリットをよく知り、自分たちに合った方法を選ぶようにして下さい。