「同棲し始めた彼が、次の日仕事で朝が早いのにセックスしたいと言うのです。私は睡眠不足がこたえるタイプだから、求めてくれるのは嬉しいのですけどちょっと…」というお悩み。

 

それほど大きな問題ではなさそうですが、じつはこれが同居後のセックスレスに陥るきっかけとなるので注意しておきたいところです。

今まで週末のデートごとにお互い楽しみにしていたセックスも、一緒に住みはじめ、いつでもできるという状態になることで油断が生じてきます。

以前コラムに書いたように、セックスは「心・技・体」全てを使うもの。明日の仕事のことで頭がいっぱいだったり、便秘でおなかが苦しかったり、ただなんとなくやる気がでなかったり、誰でも毎日をベストコンディションで過ごせているわけではないので、「嫌ではないけど、今日じゃない」という日もあります。

 

そんな「ちょっと乗り気じゃないときのセックスどうしよう問題」には、これからお伝えする【ふたつのセクシャルコミュニケーション方法】を頭に入れておき、上手に解決していきましょう。

同棲後のセクシャルコミュニケーション其の一

「セックスにかける時間を設定し、共有しておく」

 

「今からしよう」となったときに、自宅での行為はラブホの”御休憩”のようにリミットが設定されていないので、そのセックスが15分で終わるのか1時間以上かかるのかわかりづらいものです。
「うーん、してもいいけど…」くらいのノリの日に、一時間以上の全力モードで挑まれても困りますが、10分で終了するならいいかも、と思うことはありませんか?
これは産婦人科医やカップルカウンセラーも推奨している方法なのですが、セックスにかける時間を「ショートコース・ミディアムコース・ロングコース」の3パターンに分けておくのです。

 

ショートコースは10分程度で、服も着たまま、男性が射精をがまんしなくていいようなシンプルモード。
なんなら寝る前にパジャマの下だけサッと脱いで、くらい。

 

ミディアムコースは30~60分程度で、お互いがちゃんと気持ちよくなれるように。

 

ロングコースは体調も万全に、日中のデートもそのあとのお楽しみに向けた前戯と定義して、ムードたっぷりの夜を過ごします。セックスのための一日を設けるのです。

 

ふたりの間でこういった共通認識を持てると、「明日早いけどしたい気分…ショートコースにしない?」とか「今日は疲れているから、明後日の週末にたっぷりロングコースで楽しまない?」など、相手の性欲を拒否せずに、セックスへの前向きな感情と自分の要望を伝えることができます。

 

男性にとってショートコースは「男たるもの、女性を十分に気持ちよくさせてからでないとイッてはいけない」という“縛り”から解放されることになります。
これに対して女性は「自分の身体をマスターベーションの道具として使われたような気がする」とか「毎回こんな手抜きセックスになってしまったらどうしよう」と少し不安に思うかもしれません。

 

ですが、大丈夫です。

自由なタイミングで射精させてくれる女性のことはより大切に扱っていこうと思う男性独特の心理が働きます。
男性は本能的に自分の射精をコントロールさせるのが苦手です。
興奮して勃起が上手くできなければ性交が成り立たないので、勃起や射精に関してはひとにあれこれ言われずに、自分のペースを優先したいのです。
もちろんパートナーへの愛情があるので、彼女にも気持ちよくなって欲しいといつも思っているでしょう。

でも、もし相手をイカせることを考えずに自分の快感にだけ集中することができて、しかも自由に射精することを受け入れてもらえたなら…そんなパートナーのことはますます愛しい存在となることでしょう。

 

そこで女性はひとこと「次はミディアムコースでいっぱい気持ちよくしてね」と伝えればいいと思います。

 

ショート・ミディアム・ロングという呼び方でなく、箱根・沖縄・スウェーデン(ふたりで旅行した思い出の場所)でもいいですし、エコノミー・ビジネス・ファーストクラス(使用例「明日はふたりとも休みだから…ファーストクラスにのっちゃおう♡」)でもかまいません。

ふたりの松・竹・梅を決めてみること自体が、セックスについて話し合うという大切な行為になるのです。
ぜひふたりだけのセクシャルな合い言葉を決めておいてください。

 

次回は「同棲後のセクシャルコミュニケーション其の二/断った方が次回誘うというルールを決めておく」をお送りします。

 

著作:日本はぐケア協会
<はぐケアサポーター>
鰻澤 智美(うなざわ ともみ)
ヨガ・鍼灸・カウンセリングをベースに房中養生によるヘルスケアに取り組んでいる。

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