東洋医学には「未病治」という考え方があります。

「病気になってしまう前にからだの声を聞き、小さな不調を解消するなど、日頃から養生をしていこう」というものですが、これはパートナーとのコミュニケーションにおいても同じことが言えると思います。

ふたりの気持ちが取り返しのつかないくらいズレてしまう前に、解決していくことが肝心です。

 

特に性生活に関しては、問題を抱えていても普段から話題にしにくいので、仲の良いカップルでさえ話し合っていないことが多いです。

そして、いざ子供を作ろうとするときになって、なんだかうまくいかない…という相談をたくさん受けます。

 

具体的には、セックスレスだったり、妻だけEDだったり、膣内射精障害だったり。不妊治療をがんばっているのに、肝心の排卵日あたりになると夫が残業で帰ってこない…など。

出会った頃のような「何も言わなくても盛り上がるようなセックス」はもうできないし、どうしたらいいのかわからない、となってしまうのです。

そういった状況からの解決方法も勿論ありますが、時間がかかってしまいなかなか難しい。そこで、私がカウンセリングをしていていつも伝えたいと思うのは、セックスの問題を「未病治」しよう!ということです。

 

セクシャルコミュニケーションの改善をはかり、性の悩みを早めに解消することで、長期にわたって安定したセックスライフを送ることができます。

セックスは、メンタルとテクニックとフィジカルをコントロールして取り組む必要があり、言ってみれば「心・技・体」すべてに意識を向けなければならない難易度の高いものです。

ですが、そのやり方について誰も教えてはくれません。それぞれが自力で獲得していかねばならないうえに、コレ!といった正解もない世界。

 

例えば、街のマッサージサロンで働くとしたら、ひとの身体に触る仕事なので、テクニックを習得するまでにはそれなりの勉強が必須です。

さらにお客さんの身体の調子は千差万別。それを見極め、限られた施術時間の中で効果を出すには、それ相応の練習がいります。

終わった後に「気持ちよかった」と言ってもらうには、一朝一夕のトレーニング程度では上手くいくはずありません。ひとの身体に触れて気持ちよくするというのは、なんとも難しいことなのです。

 

セックスはこんな高度な技術を求められるのにも関わらず、ほぼ独学でマスターしなくてはならないという…。

だからこそ、大切なパートナーとは積極的に性について語り合い、「万人受けせずとも、この人の身体なら任せてください!」という状態を作っていきたいですよね。

 

そこでパートナーとの関係がステップアップするタイミング(つき合いたて、同棲スタート、子作り、妊娠・出産時期など)に合わせたセックスの養生法を提案していきます。

 

このコラムをきっかけにして、愛する人との性生活を、ポジティブな視点から見直してみていただけるといいなと思います。

 

著作:日本はぐケア協会
<はぐケアサポーター>
鰻澤 智美(うなざわ ともみ)
ヨガ・鍼灸・カウンセリングをベースに房中養生によるヘルスケアに取り組んでいる。

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